神とともに
東南アジアの貧しい村、一人の信仰深い働き者の農夫がいました。
田植えが近づき、山を切り開いた段差のある田んぼに、農夫は山の下にある
沢から、水汲みに精を出していました。
数日間働き、田んぼにやっと水を溜める事ができました。
翌日、田んぼを見に行くと、水が全く無くなっていました。
驚いて回りを見渡すと、あぜが壊され、水のほとんどが下の田んぼへと
流れていました。
仕方なく農夫は、沢から水をくみ出す作業を再び始める事にしました。
そして水を溜めた翌日、田んぼを見に行くと、またアゼは壊され、
下の田んぼへと水は流れていました。
もう犯人は分かっていました。下の住人です。
農夫は困り果て、村の祭司でもある長老の下へ相談に行きました。
長老に全てを話しすると、長老は優しく農夫の両肩に手を当てこう言いました。
「ああ、我が同士よ!あなたは信仰深く、神の教えを良く学んでいる。
神ならこの問題をどうお答えになるか、考えてみなさい」
農夫は長老がすぐに答えを出してくれると思っていたので、少しがっかりしました。
その日一日、農夫は下の住人に抗議をする事など、色々悩みました。
そして次の日、農夫はある行動に出ました。
沢から水を運んで来ると、まず下の田んぼに水をやり、満たしてきました。
その後、自分の田んぼを水でいっぱいにする事が出来ました。
次の日、田んぼを見に行くと、両方ともに水で満たされていました。
農夫は少し安心しました。
その夜の事、「コン コン」とドアを叩く音がしました。
そこには、跪き、目に涙をいっぱい浮かべた人物がいました。
「いったいどうしたのですか?」農夫が問いかけると、
「私は、あなたの田んぼの下の住人です。あぜを壊し、田んぼの水を下へ流したのは私です」
農夫は答えました。
「ああ、それならもう良いですよ。両方の田んぼは、今、水でいっぱいになっています」
すると、「私は、自分がいかに愚かだったかを知らされました。
どうすれば、あなたのような生き方、人間になれるのでしょうか?」
すると農夫は、自分だけではなく、みんなが幸せになれる、神と共に生きる道を
話しました。
下の住人は、私もその事を学びたいと農夫に頼みこみました。
その後二人で、祭司である長老の元を訪れ、下の住人は、神と共に生きる道を
選びました。
☆ 今の日本の問題、他のせいにしていては、決して問題は解決できません。
自らが正しい心のあり方、行動をする事で変わっていきます。
人生の問題にしても、八方塞がりな時こそ、神の叡智にゆだねることが、
一番良い「答え」に導かれていきます!
そこには、大きなチャンスが隠されています!
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